日本からスペインまでの距離

一直線に計算すると10,660km前後。

一言にヨーロッパと言えども、スペインは日本からは出かけると、欧州内でもポルトガルに続いて一番遠い国。うれしいことに2016年からイベリア航空の直行便が運行するようになったので、東京-マドリードは直行便で飛ぶという選択肢ができました。日本からスペインへ行くには、この直行便で14時間半。欧州主要都市のどこかで1回乗り継ぎをするルートでは平均合計飛行時間14~15時間。南半球経由だと、もっと長い飛行時間となります。アジア諸国には結構出かけてきたという旅慣れた方でも、初めてスペインへ来られる場合、心身ともにとても遠く感じると思います。

そんな状態で、知らない街、空港、聞きなれない言葉が飛びう空間へ降り立つ時、あなた自身はどれだけ注意力を維持していられるでしょうか?

日本からスペイン行きの航空券を購入する際に、特に気にしておいて頂きたいのがこの点-スペインは日本から行くと思った以上に遠い-という点です。添乗員さんやガイドさんが到着後ホテルまで案内、チェックインをしてくれるという団体ツアーでは半分寝てしまったような状態でも、無事にホテルのお部屋まで辿り着くことが恐らくできるでしょう。

でも個人旅行だとしたら、、、

  • 自分の荷物の管理
  • 移動手段の確保とルートの確認
  • 周囲から聞こえてくるスペイン語を聞くだけでなんだか緊張する
  • 移動中にも警戒心は解けない
  • いきなり慣れないお金-€も使わなくてはいけない
  • ホテルについたら英語(またはスペイン語)でチェックインの手続き

等…つまりとっても疲れているところに、飛行機を降りてから最低1時間は普段使い慣れない神経を使ってやらなくてはならないことがまだ結構ある、ということでなのです。

私自身、日本に住んでいた頃に団体ツアーの添乗員として、お客様を連れて何回もスペイン、マドリード、バルセロナへ飛んできました。その時のお客様の表情や疲れた様子は今でもよく覚えています。

「あぁ、早くベッドに横になりたい・・・。」

もうこれ以外のことは語らない表情なんですね。お部屋に上がる前にするブリーフィングの時間なんてもう苦痛でしかない。もちろん、添乗員だからといって疲れていないわけではありませんが、ここでその疲れは見せず、最後にひと踏ん張りするのが旅のプロ。それでも、人体に及ぼす10666kmの移動はどんな体にとっても堪えるものです。

日本発の人気の航空会社を利用した時のスペインまでの飛行時間

日本からどのような航空会社がスペインへ飛んでいるのか順番に見ていきましょう。

**イベリア航空便 成田発 =>マドリード行き / 飛行時間 14時間30分
日本-スペインの唯一の直行便です。

イベリア航空 オフィシャルサイト: ここをクリック

**成田/羽田/名古屋/関空発 =>欧州主要都市(ローマ/ミラノ/パリ/フランクフルト/アムステルダム)空港乗り継ぎ マドリード/バルセロナ行き

  • 欧州主要都市までの平均飛行時間 /12時間~12時間30分
  • 乗り継ぎ地からマドリード/バルセロナまでの平均飛行時間 /2時間~2時間50分

KLMオランダ航空 オフィシャルサイト:ここをクリック

AZアリタリア航空 オフィシャルサイト:ここをクリック

LHルフトハンザ航空 オフィシャルサイト:ここをクリック

AFエールフランス航空 オフィシャルサイト:ここをクリック

**フィンランド航空 成田/名古屋/関空発 ヘルシンキ経由 マドリード/バルセロナ行き

  • ヘルシンキまでの飛行時間 /10時間30分
  • ヘルシンキからマドリード/バルセロナまでの 平均飛行時間 /4時間

AYフィンエア航空 オフィシャルサイト:ここをクリック

これらルートのほとんどが、日本を午前中のうちに出発し、同日の夕方遅く~夜に現地に到着するプログラムとなっています。(2019年1月現在)

料金が比較的安めで最近人気の、中近東諸国の航空会社はどうでしょうか。

**成田/羽田/関空発 エミレーツ航空 => ドバイ経由マドリード/バルセロナ行き

  • ドバイまでの飛行時間 /7時間20分
  • ドバイからマドリード/バルセロナまでの直行便 平均飛行時間 / 11時間

エミレーツ航空 オフィシャルサイト:ここをクリック

**成田発 エティハド航空 => アブダビ経由マドリード行き

  • アブダビまでの直行便飛行時間 / 12時間30分
  • アブダビからマドリードまでの直行便 平均飛行時間 / 8時間30分

※エティハド航空利用でスペインへ一回の乗り継ぎで行けるのは成田-マドリードルーのみです。

エティハド航空 オフィシャルサイト:ここをクリック

**成田/羽田/名古屋発 カタール航空 => ドーハ経由マドリード/バルセロナ行き

  • ドーハまでの直行便飛行時間 / 12時間30分
  • ドーハからマドリードまでの直行便 平均飛行時間 / 7時間40分

カタール航空 オフィシャルサイト:ここをクリック

以下、あくまでも個人の意見ですが、ご参考までに。

私個人では、過去25年間最も利用してきたのがKLM航空。乗り継ぎが良い、フライトの発着時刻が利用しやすい、アムステルダム・スキポール空港が分かりやすく利用しやすい、料金が良い、というのが理由です。KLMの値段が高かったら、次に狙うのがAYフィンエア航空。こちらは長時間のフライトがその他の欧州便より短めなので、なんとなく楽な気がします。ヘルシンキの空港は小さく、スキポールに比べてつまらない、という理由で私の中ではトップになりませんが、料金が魅力的なことが多くお奨めです。イベリア航空の直行便も利用しました。あまりにも周囲からの悪評が高く、どんなものでしょう、とやや斜に構えた気持ちでしたが、これがいい!!2度利用した時はどちらも新しい機体で、古い機体となりつつあるKLMの座席よりずっと座り心地もよく、機内のエンターテイメントのプログラムも充実していて、14時間半という長いフライトが気にならないくらいでした。逆にパリ経由、フランクフルト経由、ロンドン経由、ローマ/ミラノ経由はあまり個人的には好みではありません。パリ、フランクフルト、ロンドン・ヒースロー空港はやたら大きく迷いやすい、それぞれのお国柄の出る空港内地上スタッフの接客などが好みにフィットしないというのが理由です。イタリアはディレイが多いという理由とディレイがあってもフォローが何もない、という過去の苦い経験が脳裏に焼きついていて、具体的な理由なしではアリタリアはあまり選びません。

”機内食がおいしくない・・・”ということを理由に航空会社の評価をされる方がいらっしゃいますが、私は機内食は昔に比べて格段とおいしくなったと思っているので、各フライトの間に大きな差を感じられない、機内食に対して鈍感になってしまっている状態です。いつも機内で食べるようにあれこれサンドイッチやおにぎりなどを持ち込むのですが、毎度機内食完食、隣にいる娘の分まで食べたりするので、持ち込んだ食事は余るくらいです。

明るいうちに到着するか夜に到着するか

個人旅行の方はやや朦朧として疲れた状態で行う1時間の神経勝負を、明るいうちにするのか、夜になってするのか、夜中にするのか。そこが航空券を購入する際の大きな決め手になると思います。

①日本を午前中の間に出発する便では、概ね現地には同日中の夕方~夜に到着するでしょう。

②日本を夜に出発する便では、現地に翌日の朝/午前中に到着するでしょう。

①の場合、乗り継ぎ時間ができるだけ短いほうが、途中無駄に労力を費やすことがないのでその分現地にも元気に到着できます。これまでに何パターンもの乗り継ぎ便で日本-スペインを往復してきたから言えることですが、乗り継ぎ時間が2時間半以上の場合と、1時間半の場合とではスペインへ到着した時の消耗度がかなり違います。

②のパターンでは、暗い時に現地に入って移動するよりは、明るい時の移動を優先させたい、という方にはとてもお奨めです。また、中近東経由のフライトに多いこのパターンは、数字だけを見ると長時間のフライトが2回。乗り継ぎ時間も長い、という傾向がありますが、日本の生活時間にあった飛行となるため、「よく眠れた」というお声をよく聞きます。ですので、このパターンで到着すぐ移動や観光を入れても案外と皆様お元気だったりするものです。

自分にあったパターンがどちらなのかをなんとなく決められこの時点で知っておいたほうがいいのが、スペインの日照時間とサマータイム、時差について。

時差とサマータイム

「マドリード到着時間 19時30分」と見て、どれくらいの明るさなのか想像できますか?日本とスペインの間には7~8時間の時差があるので、スペインは日本より-7~8時間遅いことになります。また、同じスペイン国内でも、カナリアス諸島は本土よりさらに1時間マイナスの時差が通年ありますから、カナリアス諸島へ行かれる方はご注意ください。

加えてスペインにはサマータイム制度があります。

3月最終日曜日~10月最終土曜日まで:日本との時差は-8時間
10月最終日曜日~3月最終土曜日まで:日本との時差は-7時間

サマータイムの変わるタイミングに現地に滞在していると、うっかり忘れてしまってホテルでの朝食を取り損ねたり、早朝出発のバスや列車に乗り遅れたりというトラブルも起こりがち。

時間の切り替えは、3月、10月とも最終土曜日=>最終日曜日の深夜2時/3時に時計の針を1時間前後にずらします

寝る前に時計を切り替え後の時間にしておくといいですよ。

スペインの日照時間

アンダルシアの最南部とガリシアの最北部とでは1000km以上の距離があるため、同じ季節でも北と南とでは随分と日照時間も異なりますが、概して「スペインは日照時間のとても長い国」と言えます。中間地点にあるマドリードを例にお話しましょう。

12月~1月:最も日照時間の短い時期で平均9時間45分ほど。
日の出は8時~8時半頃。日の入りは17時半~18時15分頃。

2月~3月:徐々に日が長くなり、日照時間は10時間~12時間ほどに延びます。
日の出は7時30分~8時/日の入りは19時~19時30分頃。
※3月のサマータイム切り替え後は、日の入りが20時30分といきなり伸びます。

4月~8月:6月1日~21日が一年で一番日照時間の長い時期となり、15時時間ほどまで延びます。
この時期の日の出は6時30分頃/日の入りは20時30分~21時45分頃。
※マドリードの場合、4月末~8月末までは21時くらいまで明るい、と思っておいて大丈夫です。

9月~10月:少しずつ日の入りが早まってくるのが感じられる季節。でもまだまだ日中の太陽の光はとても強いです。
日照時間は13時間~11時間までに減少してきます。
この時期の日の出は7時30分~8時15分頃/日の入りは20時40分~20時00分頃。
※10月最終週のサマータイム切り替え後は日の出がまた7時30分頃に戻ります。

11月  :天気が良いと、日中はまだ気持ちのよい日差しを楽しむことができます。近年では11月での30度を越す日が
続出しています。この頃の日照時間は11時間~10時間30分ほど。
日の出は7時45分~8時15分頃/日の入りは18時~17時45分頃。

いかがでしたか?スペインまでの距離、時差、日照時間なども考慮しながら飛行機を選んでいくと、自分の管理能力と体力にあったルートを見つけることができると思います。

日照時間はあくまでも参考までですが、やっぱり明るい時間にあれこれ行動できると最初からわかっていれば、心理的にすこし安心しますよね。

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